山梨の無尽(むじん)と沖縄の模合(もあい)の仕組み

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9月に山梨県に行ったときに、地元出身の知人宅に泊まらせていただきました。その時に山梨県に昔から根付いている独特の習慣があることを知りました。

ただ、その仕組みを聞いたときに、あれっ??その仕組み知っているな、と思ったのです。今回はその仕組みとそこから感じたことを入れてみようと思います。(*^-^*)

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無尽(むじん)とは?

山梨県に昔から根付いておる独特な習慣の1つです。

簡単に言うと信頼できる人同志での金融互助システムのこと、なんですね。

どういうことかというと、金額はきまっていないのですがグループごとにある一定の金額を決めて毎月お金を集めます。

その集めた総額をメンバーの一人が全部もらって、翌月は違うメンバーがもらって、という仕組み。それと、毎月一定の金額を集めてそれで飲食をともにする、または1泊などの小旅行をする、という仕組みなんですね。

そんなのどこでもやってるよ!!仲良しグループで積み立てしてるし。

という方もいるでしょう。

最近はそれに近い感覚でもやってるグループもあるようですが、ちょっと違うのです。

どうして、ちょっと違う、なんて県外人の私が言えるのでしょうか。

それは、私が初めて聞いた仕組みではなかったからです。

20年以上前に住んでいた地域でもほぼほぼそれと同じ仕組みがあったのですよ。(^^)/

沖縄の模合(もあい)

沖縄の人は耳慣れた言葉ですね。(^^)/

沖縄県民以外はモアイ?モアイ像??なんて、耳慣れない言葉だと思います。(;^ω^)

でも、これ全くおなじ意味だと今回の旅でわかりました。((+_+))

模合の方が今でも若い人も多く取り入れている習慣というか、イベントのようになってるような気がします。

お金の問題でなく、孤独が防げますし、新しい環境や職場になっても心の拠り所があるというのはとても良いことだと思います。

無尽と模合はただの積み立てではない!

金融システムが確立した今では、昔の意味が薄らいでるのは確かです。

そして、ゼロ金利とはいえ、集金では利子も付かないですしね。。(-_-)

確かにそう、そうでしょう。でも、無尽も模合も最近知り合った仲良しですることは少ないと思います。知人に聞いても無尽の仲間は女学校時代の同級生だそうです。

学生時代って今80歳代の後半ですからもう70年以上の仲ということです。

すごくないですか??((+_+))

信頼しあっている仲間とだからできること、みたいです。

そして、毎月会える、ということも大事なんですね。

知人は河口湖、出身はうどんで有名な富士吉田。近いとはいえ車の運転できない一人暮らしの女性です。この無尽があるから毎月離れた地元の同級生たちと交流できるわけです。

もう一つの役目

集金した総額を毎月一人ずつがもらえる仕組み、と言いましたが順番どおりでないときもあります。メンバーの中に不測の事態が起きた時に、困ったときにその場を乗り切るために順番を入れ替えることが出来るのです。

機械や付き合いが浅いとこれはただの積み立てではできないですよね。。

ここに昔は大きな意味があったのですよ。

銀行がなかった時、銀行があったとしても保証人、身分、何かの理由で銀行などからは助けてもらえないときに、この互助システムが大きく発揮されるわけです。

経済の効果も

無尽や模合をしている人たち自信恩恵がたくさんあると思いますが、それ以外に地域の経済的効果も見過ごせません。

知人はもう「何十年も決まったホテルを利用しているそいうです。

毎月1泊必ず団体さんが予約してくれるわけです。

近いのに。

なので、食事もだし、カラオケやほかにもかなりサービスが良いと喜んで利用しています。

ホテルやレストランも毎月こういった集団で宿泊や飲食してくれたら潤いますよね。(*^^)v

文字通りウィンウィンの関係がここに確立されています。v(^^)v

転勤族の子、転勤族の妻となった私には縁のない習慣です。

沖縄に住んでいた頃は正直そのシステムは理解出来ませんでした。。

若かったことと、その意味が良く理解できず、必要性に疑問すら持っていました。

でも、今は違います。

今回知人が高齢ということもありますが、山梨の無尽という習慣を知った時に、高齢でも一人暮らしでも、この無尽があるから寂しくないし、生活にハリがあることが分かったのです。(*^-^*)

沖縄でも同じだと思います。お金の積み立てというシステムだけの問題で語れることではにのです。見えないもの、生き甲斐、共感、共有、たくさんの人間の想いが詰まっているシステムなんですよね。(*^-^*)

まとめ

地域以外の人が理解するのは困難な面もあるかもしれません。

でも、非効率とか意味がない、とか簡単に判断するのはいかがなものかと思います。

メンバー間の仲間意識や互助システム以外にも、生き甲斐や孤独防止、そして、地域の産業にも経済的な効果があることも事実です。

無尽と模合、皆さんにもこのようなシステムがあることを知っていただきたくて、記事にしてみました。

山梨県河口湖での旅レポはこちら♪

山梨の無尽(むじん)と沖縄の模合(もあい)の仕組み
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